CAT TOPICS
Gohさん(黒沢豪氏)セミナー
アメリカで活躍するギタリストGohさんこと黒沢豪さんのセミナーを開催しました。
学生には前もってGohさんの簡単なプロフィールやアメリカで活躍している話を伝えていましたが、実際目の当たりにすると、何が始まるのやらと興味津々の様子でした。
先ずはアコースティックギターを使って、名刺代わりに1曲を演奏してくださいました。
持参したエフェクターを駆使し、一人多重演奏のようにパーカッシブな音を使ってリズムのループを作って、そして重ねていきます。
そして、盛り上がってきた所では別のエフェクターで、エレキギターのようにディストーションサウンドを作り、一段と盛り上げていました。
1曲披露した後は早くも質疑応答。
いくつかの質問がありましたが、ギターのサウンドホールについているものは何ですか?と。
見慣れないものが?ついていたのは、なんと自作。
アメリカのタイルとゴムを加工して作られたとのこと。「使えるものはなんでも使う」というご自身の主義らしいです。
そして再び演奏。今度は一段とパーカッシブな演奏を披露してくださいました。ギターのアチラコチラをたたいてドラムのような音や、パーカッションなど様々な音を表現して見せ、更に学生数名にその奏法?叩きかた?を伝授して実際に挑戦させていただきました。
なかなかいい音?いい打撃音?が出るものではないのですが、これも徐々に慣れてくると良い感じになって、気持ちの良いグルーブを出していました。特にアコースティック・ギターに興味のある学生達は積極的に参加をしていました。
Gohさんは、学生からの質問に対して一言一言噛み締めるように非常に真摯な態度で応対してくださいました。
アメリカと日本の音楽の違いについて教えてくださいという質問などには、
”アメリカの音楽のほうが日本の音楽より格好いい面もあるが、アメリカに住むようになってからは、逆に日本の音楽や日本の良さを感じるようになってきた。実際日本のほうが、歴史は古い。その辺りをみんなも理解するといい”
とのことで、アメリカに在住されているミュージシャンならではの説得力がありました。
最後はマイクやアンプを使わずに完全にアコースティック・ギターの楽器の鳴りだけで1曲演奏してくださいました。これが非常に良い音で、演奏も素晴らしく、学生も聴き入っていました。
この後は石巻で演奏に招かれているらしく、帰国したとは言え、なかなかゆっくりできないようです。そして、その後は一旦ロスに戻られて、メキシコのツアーに行かれるとのこと。
演奏もちろんですが、海外で活躍する日本のミュージシャンを近くで感じることがなかなかないので、貴重な経験になったのではないでしょうか。
そして、最後には、仲間になったような距離感で集合写真を一枚!
Gohさんは終わってからもすぐに別の演奏現場があるにも関わらず、質問が途切れることのない学生達に優しく対応してくださいました。
Gohさん、ありがとうございました。